腎嚢胞性疾患(じんのうほうせいしっかん)

腎嚢胞性疾患(じんのうほうせいしっかん)は腎臓(じんぞう)の中に1つまたはそれ以上の嚢胞(水の入った袋)がある病気です。

一般的に自覚症状は無く、人間ドックや他の病気のために腹部エコー検査を受けた際に偶然発見されることが多いようです。

これらは腎嚢胞、多発性嚢胞症(たはつせいのうほうしょう)腎髄質海綿腎(じんずいしつかいめんじん)に分類されます。


腎嚢胞の多くは腎臓の片側のみに単発し、一般に症状がなく、大きさや形に変化がない場合は年1~2回の腹部エコーのみで治療せず様子をみます。

しかし痛みが出たり嚢胞が大きくなるようならば、腹部エコーを見ながら嚢胞穿刺術(のうほうせんしじゅつ)を行う必要があります。


多発性嚢胞症は両方の腎臓に多数の嚢胞ができる病気で、肝臓などのほかの臓器にも嚢胞ができることが特徴です。

この病気は痛みや血尿のほかに腎機能が低下する場合もあり、最悪の場合人工透析(じんこうとうせき)になってしまいます。

腎髄質海綿腎は多数の砂状の腎結石を伴うことが多く、腎結石を繰り返す場合に疑われます。


腹部エコー検査装置やCT、MRIなどの画像診断装置が無かった時代は腎嚢胞と腎臓ガンを区別するのが極めて困難であり、実際に手術をしてみないと鑑別できないこともありました。

しかし現在では、画像診断の進歩により不必要な手術が回避できるようになっています。






 

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