高齢者における排尿障害は、前立腺肥大症のほかに加齢、脳血管障害、痴呆などからくる神経因性膀胱(膀胱の神経障害)、さらに尿を濃くするホルモンの分泌不足などからくる夜間の相対的尿量の増加などが原因として複雑に絡み合っている為、単に一つの病気の治療ではすぐに改善することは稀です。また前立腺ガンの合併もよくみられるので注意が必要です。
前立腺肥大症の治療は、一般的に薬の副作用が強く出る事があるため十分注意をして使う必要があります。
また内視鏡手術も、やはり70歳代よりは危険性が高いと言えます。
高温度治療も一つの選択かもしれませんが、神経因性膀胱の合併には効果が少ないと言えます。
ただし高齢者の肥大症も治療には良く反応しますので、年のせいと諦めずに泌尿器科を受診する事をお勧めいたします。
以前に比べて元気な高齢者が増えてきました。単に年齢に縛られることなく、本人の活動性を考慮して、より生活の質を高めることが出来るような治療を選択するべきです。