中高年で前立腺が腫れる病気としては前立腺肥大症と前立腺ガンがよく知られています。
自覚症状としては両者とも夜間の頻尿や排尿困難、残尿感等があり、自覚症状から両者を区別することはきわめて困難です。
さて前立腺肥大症とガンの鑑別ですが、泌尿器科の専門医がまず直腸診で前立腺を触診すれば、その形や固さからおおよそ両者は区別できます。
肥大症は左右対称で内容は均一、表面は平滑です。逆にガンは左右が非対称で内容不均一、表面がごつごつしています。
また腹部エコーでは、画面上にそれらの特徴が映し出されます。
さらに前立腺特異抗原(PSA)やγ-SMを測定することによって、血液検査で両者を区別できます。
いずれにしてもガンの場合は肥大症と全く異なった治療となるため、両者の区別を専門医に相談することをお勧めします。
肥大症とガンとの区別は自覚症状からではなかなか困難です。
排尿障害が急激におこったり、関節痛などが(転移のために)強くなるようならばガンの可能性があります。
また肥大症の患者さんは一般的に陰茎が大きい傾向もみられます。