尿にケトン体が含まれる場合

ケトン体は健康な状態の尿の中には出ない物質です。

尿にケトン体が出る代表例は糖尿病が悪化した場合です。
糖尿病が悪化するとインスリンの効果がほとんどなくなります。すると体の中のブドウ糖が利用できなくなり、その代替品として脂肪酸を利用しようとします。その結果、脂肪酸を分解する際の分解産物であるケトン体が多量に作られ、それが尿中に排出されるのです。

ですから糖尿病の食事や運動のコントロールが悪化したときや、薬物治療が不適切な状態が考えられます。
血糖やヘモグロビンA1cなどを測定して速やかにインスリン注射などの適切な治療が必要な場合もあります。

また体内の脂肪が分解されてでるわけですから、飢餓時やマラソンなどの激しい運動の後、胃腸炎などで下痢と嘔吐が続いた場合や周期性嘔吐症(自家中毒)などによっても尿中のケトン体が出ると思われます。
体重コントロールのために絶食に近い無理な食事制限をした場合にも同じようなことが起こります。

また、子供が高熱と嘔吐を繰り返すような場合は注意が必要です。
まさに水分が奪われる条件としては最強のコンボですので、すぐ脱水症を起こします。
こういった症例で受診される場合はほぼ確実にケトン体が強陽性です。点滴などの治療が必要となります。







 
Copyright © 2007 尿 から分かる 病気 Q&A - ガン 糖尿病 性病 -. All rights reserved